取引所の口座開設と使い方

仮想通貨を買ったり売ったりするには取引所を利用します。取引所は反社会的勢力の使用やマネーロンダリングを防ぐため、きちんとした身元確認を行っており、取引所の口座開設は色々と手続きが必要となります。

国内取引所について

仮想通貨を日本円と取引するには、国内の取引所で口座を開設しなければなりません。

以下が主な国内取引所となります。​​​

特にdappsゲームをプレイするには、仮想通貨でキャラやアイテムの購入をしなければならないことが多く、その場合は国内の取引所でまず仮想通貨を購入する必要があります。

これらの取引所は金融庁の仮想通貨交換業者として、正式に登録されたものとなります。取引所ごとに手数料や使い勝手が異なるため、自分のニーズに合ったものを選択して下さい。

ここでは各種手数料が安く、スプレッドが狭いLiquid by Quoineでの口座開設をご紹介します。他の取引所よりも比較的難しいかもしれませんが、これに慣れれば海外の取引所でも困ることはありません。

Liquid by Quoineでの口座開設

Liquidは元々Quoinexという名前の取引所で、2014年に設立され、仮想通貨QASHの発行元として知られています。

各種手数料が安く、QASHを軸とした総合取引プラットフォームの開発を進めているなど、将来有望な取引所です。

新規登録方法

Liquid by Quoineのホームページに行き、新規登録をクリックします。

https://www.liquid.com/ja/

居住地を選択する画面が出ますが、日本だと思いますのでそのまま「Japan」を選択すると、ずらずらっと入力項目が表示されます。まずは「メールアドレス」「パスワード」を入力します。

居住地、米国籍でないかの確認です。

氏名、生年月日、性別、国籍を入力します。

住所、携帯番号、職業を入力します。

収入の状況、投資経験を入力します。

様々な事項を確認し、同意します。…一応、目を通して下さい。

これで仮登録が終了します。

確認用のメールが来ますので、メールにある「Confirm my account」をクリックして下さい。

これでアカウントが作成されます。ですがまだ取引できるわけではありません。次は2段階認証の設定をしましょう。

2段階認証の設定

2段階認証とは、IDとパスワードだけでなく、セキュリティを高めるために携帯電話やGoogle Authenticatorなどを用いて2つ目の認証を行うことです。

Liquidにログインし、ウインドウ右上の人物マークから2段階認証をクリックします。すると下のような画面が出てきます。

ここでは多くの仮想通貨取引所で使われている「Google Authenticator」を使いましょう。App storeかGoogle Playからダウンロードし、スマートフォンやタブレットに「Google Authenticator」をインストールします。

IOS
https://itunes.apple.com/jp/app/google-authenticator/id388497605?mt=8

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2&hl=ja

Google AuthenticatorでLiquidの2段階認証画面にあるQRコードをカメラから読み込みます。すると6個の数字が生成されるので「手順2」のところにある空欄にその数字を入力し、「2段階認証を有効にする」ボタンを押します。

これで2段階認証の欄が認証済になります。ログイン時にGoogle Authenticatorを開いて、表示される数字を打ち込みログインして下さい。

ちょっと注意しなければならないのは、Google Authenticatorをインストールした端末が壊れたときの場合です。こうなると簡単にログインできなくなってしまいます。あらかじめもう1台のスマートフォンやタブレットにもGoogle Authenticatorをインストールしておき、同じQRコードを読ませておくことでこの問題を回避できます。

本人確認書類の提出

Liquidのウインドウ右上の人物マークから書類未提出となっている欄をクリックします。すると下の画面が開くので「口座の認証をするにはクリック」を押します。

書類提出画面が開きます。運転免許証、パスポート、マイナンバーなどの写真をアップロードする必要があるので、スマートフォンで写真を撮り、ファイルをアップロードしましょう。

書類を提出すると審査中となります。

その後、書類に問題が無ければ登録住所にこのようなハガキが来ます。ハガキに書いてある通り、取引が出来るようになるまで2日ほどさらにかかります。

入金用銀行口座の設定

最後に、日本円を入金するための銀行口座の設定をしなければなりません。ウインドウ上部にある入金タブをクリックし、さらに通貨をJPYに切り替えます。

すると銀行口座の設定画面が開くので、入金用銀行口座の各情報を入力します。ここでは「振込先口座の確認書類」というものが必要になります。

確認書類は「銀行通帳の支店名や口座情報が記載された見開きページ」、「ネット銀行の口座情報の照会画面スクリーンショット」などで、銀行名、支店名(支店番号)、口座名義、口座番号がわかる画像でなければなりません。

…正直、わかりづらいのでLiquidのヘルプを見るのが一番かと思います。

https://quoinexjp.zendesk.com/hc/ja/articles/115009263787

提出後、1日程度で入金ができるようになります。

以上でLiquidの導入は終了です。お疲れ様でした。
……結構、大変ですよね。もっと簡単になれば良いのですが、冒頭でも述べた通り仮想通貨は匿名性が高く、犯罪にも用いられやすいため、出入口となる取引所はこのように厳しいチェックが必要となります。

Liquid by Quoineの使い方

さて、取引所の準備ができたので、さっそく仮想通貨を購入してみましょう。日本円を入金してイーサリアムを購入します。

日本円の入金

ウインドウ上部の入金タブからJPYを選択すると、登録した銀行口座が表示されるので、入金したい金額を入力し、入金依頼を送信します。

すると以下のような画面になるので、ここに書いてある「入金ID」を振込人の名前欄に入力し、書いてある宛先まで振込を行います。

振込後、少し時間をおくと入金が成功した旨のメールが届きます。

イーサリアムの購入

Liquidのメイン画面左上にある「現物取引」をクリックすると、取引画面が開きます。

イーサリアムを購入するには、左上のところから通貨ペアをETH/JPYにします。JPYタブを押し、ETHを選択して下さい。通貨ペアとは交換する通貨の種類のことです。ETH/JPYですとイーサリアムと日本円の交換になります。

これで取引画面がETH/JPYに切り替わります。右側の板情報、注文パネルから実際に取引してみましょう。

株取引をやったことない方ですと、何が何やらといった画面かもしれませんが、世界中の取引所はこのような取引パネルを使っています。日本の取引所にある初心者ユーザー向けに買いやすくしたものは、取引所ではなく販売所である場合があり、結構な手数料を取るので、この画面に慣れていきましょう。

左側の板情報で赤く表示されているのがイーサリアムを売りたい側、緑色がイーサリアムを買いたい側になります。

赤色の1番下側の数字は価格が13,809.52、数量が20となっていますが、これは全部で20ETHを1ETH/13,809.52円で売りたいということを意味しています。

また同様に、緑色の1番上側は価格が13,738.38、数量が0.8となっていますが、これは0.8ETHを1ETH/13,738.38円で買いたいということを意味しています。

例えば、1ETHすぐ買いたいとすると右の注文パネルで指値を選び、レートに
13,809.52以上を入力し、数量を1として「買う」ボタンを押すとすぐに約定することができます。これは、既にその価格で売りたい人が居るためです。

また、すぐに買うよりもできるだけ安く買いたいと考えるのであれば、自分でイーサリアムがここまで下がるだろうと思われる価格を入力し、数量を決定して注文を出します。

すると左側の板情報に自分の購入希望価格、数量が反映されます。その後、いつになるかはわかりませんが、その価格で買いたいという人が注文を出せば約定します。

取引方法については他にも様々なものがあり、これ以上はきりがないのでこのあたりでおしまいにします。詳しい専門の本やサイトはいっぱいあると思いますので、申し訳ありませんがそちらをご参考下さい。

イーサリアムの送金方法

次に購入したイーサリアムを自分のウォレットに送金します。この送金方法は、海外の仮想通貨取引所を使用するときも同様の方法となるため、是非覚えておきましょう。

Liquidのウインドウの右上にあるウォレットを押すと、下の画面に切り替わります。

ここで下側にあるETHにカーソルを合わせ、出金ボタンを押します。すると下のように送金先ウォレットの承認が求められます。

送金先イーサリアムアドレス、2段階認証のコードを入力ます。

自分のメールに確認用トークンコードが送られてくるため、さらにそれを入力し、承認します。

承認されたイーサリアムのアドレスを選択し、出金金額、2段階認証コードを入力し実行ボタンを押します。

するとさらに確認用のメールが来ますのでメールのリンクを押して確認します。

これでイーサリアムが送信先のアドレスに送られます。

そしてここがLiquidの長所であり短所でもあるところですが、Liquidでは出金を人の手で行っています。そのため出金が完了するのは平日のみ2営業日以内となっています。これはコールドウォレットという物理的にインターネットから切り離された環境で管理を行っているためで、セキュリティは非常に高いのですが、そのぶん時間がかかるといった短所があります。

以上が取引所の導入と簡単な使い方の紹介でした。

株取引の経験がなく、本当に初めてという方は大変かと思いますが、頑張ってみて下さい。

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