「ユーザーコンテンツを作成できるゲームでマイクリNFTが利用できれば、そこで新たなマイクリが誕生するのでは?」という妄想

ついにMCH+の第一弾、マイクリの「アンデルセン」とクリスぺの「マッチ売りの少女」のコラボが発表されました。

今後さらに多くのマイクリキャラがクリスぺのカードになり、また、クリスぺのカードがマイクリのエクステやキャラになることが予想されます。

今回の「アンデルセン」と「マッチ売りの少女」のコンバートは、夏の実装を予定しているようです。

このニュースに関連して、以前から思っていた私の妄想を書きたいと思います。

「ユーザーコンテンツを作成できるゲームでマイクリNFTが利用できれば、そこで新たなマイクリが誕生するのでは?」という話です。

…何を言ってるかわからないですよね。

まずは前置きとして、「MCH+をはじめとした、ゲーム内アイテムを色々なゲームで使えるようにしよう!という動き」「ブロックチェーンゲームはユーザーコンテンツと相性が良い」という話を紹介します。

前置き①:MCH+をはじめとした、ゲーム内アイテムを色々なゲームで使えるようにしよう!という動き

今回、 MCH+によるマイクリの「アンデルセン」とクリスぺの「マッチ売りの少女」のコンバートが発表されましたが、MCH+とは簡単に言うと「マイクリのキャラやアイテムを、別ゲーで使おう」というものです。

マイクリのキャラをイーサリアム上でMCH+の「NFT Converter Contract」に送ると、クリスぺで使えるカードになります。

既存のスマホゲームでもゲーム間の様々なコラボが行われていますから、非常に魅力的な取り組みです。

また、将来的にマイクリが無くなるような事態があったとしても、別のゲームでマイクリのアセットが使えるので、アセット価値の維持に繋がります。

この「ゲーム内アイテムを色々なゲームで使えるようにしよう!」というのはMCH+に限ったことではなく、海外のイーサリアムのプロジェクト「Enjin」でも、似たようなことを実現しています。

例えばEnjinの「Epochrome Sword」というNFTアセットは様々なゲームでの使用が予定されており

この剣を持っていると、各ゲーム内で下のようなアイテムを使うことができます。

ここまでで何が言いたいのかというと、MCH+にしろ、Enjinにしろ、ブロックチェーンゲームでは「ゲームを超えてアイテムやキャラを使用できるようになる」というのが重要な要素の1つと考えられており、今後こうした機能は主流化していくのでは?ということです。

前置き②:ブロックチェーンゲームはユーザーコンテンツと相性が良い

ユーザーコンテンツとは、ユーザーが制作したコンテンツのことで、マイクリでは「アートエディット」が該当します。

ブロックチェーンゲームの根底には仮想通貨があるので、ゲーム内の報酬をお金に近い形で受け取ることができます。マイクリでもアートを売って稼ぐことができますね。

これは既存ゲームに比べ、ユーザーコンテンツへの活性化が期待できます。

ユーザーコンテンツの持つ力は非常に強いものです。PCゲームではSteamが10年も前からユーザーコンテンツの利用を行っています。「CS:GO」「dota2」「TF2」などでは「スキン」と呼ばれるアイテムを購入することで自分の銃やキャラの外観を変えることができますが、これらの多くはユーザーが制作したコンテンツになります。

下のリンクを見て頂くとスキンについて詳しく載っています。

https://www.gamespark.jp/article/2016/01/01/62801.html

こうしたユーザーコンテンツ利用のメリットは、作品を作るユーザーだけでなく、ゲームの開発側にもあり、開発は少ないコストで新しいコンテンツを得ることができます。

ゲームではありませんが、Lineスタンプはわかりやすい例かもしれません。ユーザーが提出するスタンプを売ることで、運営は何もしなくても手数料収入を得ることができます。また、ユーザーは次々と出る新しいスタンプを楽しむことができます。

やっと本題「ユーザーコンテンツを作成できるゲームでマイクリNFTが利用できれば、そこで新たなマイクリが誕生するのでは?」という話

前置きが長くてすみません。ようやく本題になります。

今回の話を思いついたきっかけは、「The Sandbox」という開発中のブロックチェーンゲームになります。

このゲームは自分で作成したボクセルアートをゲーム内に登場させ、マインクラフトのように遊ぶことができます。

The Sandboxで作った作品はEnjinのトークン規格であるERC-1155のNFTになり、自分で制作したアートを販売することもできます。

前置き②で紹介したような、ユーザーコンテンツを利用するブロックチェーンゲームというわけです。

既にゲームで使用するためのボクセルアートを作成するエディターが公開されています。

で、作ったのがコレです。

MCHメダル – キャラが作りたかったけど、時間と難しさで保留。

これで「The Sandbox」に MCHメダルが出てくることになります。キャラやエクステを作っても良いでしょう。

コレを本物のMCHメダルのNFTと“リンク”させることができれば、現在のマイクリアセットが使える、マイクリ外伝の出来上がり…という訳です。

…まあ、その“リンク”今のところ妄想でしかないんですけどね。

The SandboxはMCH+に対応していませんし、MCH+がERC-1155に対応するかもわかりません。

ですが前置き①で言ったように、MCH+をはじめとするゲームアセットの別ゲーム利用の動きが今後は主流化していくと思われます。

そのため、”The Sandboxでは”マイクリ外伝ができることは無いかもしれませんが、将来、“リンク” を可能とするMCH+のような仕組みや、ユーザーコンテンツを利用するブロックチェーンゲームによって、ユーザーを主体としたマイクリ外伝が実現できるかもしれません。

実現した場合、ユーザーコンテンツが利用できるブロックチェーンゲームの数だけマイクリ外伝が増えていくことになります。しかも公式の開発リソースをあまり割かずに…です。

著作権や、ユーザーの作成したアセットをどのような基準で元のゲームのNFTと紐づけていくべきかなどの問題はありますが、素早く様々なゲームでNFT利用が可能となり、面白いだけでなく、アセット価値の維持にも繋がるのではないでしょうか。

日本からこうしたユーザーコンテンツが利用できるブロックチェーンゲーム、出ないですかねぇ。