EOSブロックチェーンゲームについて

最近はイーサリアムだけでなく、EOSのブロックチェーンゲームが増えてきています。この記事では、特に注目すべきEOSのゲーム開発会社「ITAM Games」「Mythical Games」を中心に、いくつかのゲームを紹介します。

ITAM Games

韓国のブロックチェーンゲーム開発会社「ITAM Games」

サイト内の画像や動画を見る限り、既存ゲームと遜色ないデキのブロックチェーンゲームが期待できそうです。

特にキャラデザも良い「BLUEDAWN」は注目です。

・BLUEDAWN

他にもカジュアルなPvPが楽しめるゲーム「Gangster Arena」などがあります。

・Gangster Arena

リリース予定のゲームはこれだけではありません。

まだまだあります。

ITAM Store

「ITAM Games」は「アプリストア」「ウォレット」「アイテム取引」この3つをオールインワンにまとめた「ITAM Store」というプラットフォームアプリを開発しています。

「ITAM Store」は以下のような機能があります。

・「アプリストア」

ゲームのダウンロードと起動、レビューの書き込みと閲覧。

・「ウォレット」

EOSの「ウォレット」機能。EOSアカウントを紐づけ、EOSステークや送金のほか、ゲームへの課金が可能。

・「アイテム取引」

トークン化されたゲーム内アイテムを、プレイヤー間で取引できる。

「ITAM Store」ベータ版

既にベータ版がAndroidでのみリリースされています。(IOS版は開発中)

興味がある方は公式サイトからダウンロードしてみて下さい。(Android環境がない方でも、PCからBlueSlackなどのAndroidエミュレータを利用してプレイすることができます。)

ベータ版の「ITAM Store」では、「アイテム取引」はできませんが、「The Onion Knights」「Spookiz Link Puzzle」をプレイすることができます。

現在、ベータ版のリリースを記念し、「あるステージまで到達した人の中で、1000EOSを山分け!」といったイベントが行われています。

「Spookiz Link Puzzle」 は1500ステージ到達者で1000EOS山分けとなりますが ……到達はなかなかハードかと思います。

なお、ベータ版の「ITAM Store」にはEOSアカウントが必要となります。

EOSアカウントを持っていない方はこちらをご覧下さい。

EOSウォレットの使い方

2019年4月17日

ITAM Storeの可能性

「ITAM Store」は「ITAM Games」のゲームしか遊べないわけではありません。 「ITAM Games」が提携する様々なゲームを、このアプリを通して遊べるようになります。

この動画では多くのゲームが紹介されており、EOSブロックチェーンゲームの中でも注目の 「Unlimited Tower」も動画にチラッと登場します。

また、ブロックチェーンゲームだけでなく、「Dungeon Princess(邦題:ダンジョン姫)」「Darkside Dungeon」といった、既にリリースされているゲームも「ITAM Store」に登場すると紹介されています。

実はベータ版で遊べる「The Onion Knights」「Spookiz Link Puzzle」 もブロックチェーンゲームではなく、「apple store」や「google play」でリリース済みのゲームだったりします。

このようなリリース済みのゲームであっても、「ITAM Store」では実績やランキングを残せる仕組みがあり、「ある実績の獲得や、ランキング上位になると報酬をもらえる!」といった、新しい遊び方を提供してくれるようです。

「ブロックチェーンゲームに限らず、様々なゲームを提供し総合的なプラットフォームを構築する」という「ITAM Store」の戦略が見えてきます。

Mythical Games

さて次はアメリカの「Mythical Games」です。この会社は1600万ドルもの資金調達をして話題となりました。

リリース予定のゲームは「Blankos Block Party」になります。開発はかなり進んでおり、先月行われたイベント「SXSW gaming」では試遊ができる状態で出展していました。

動画では「雷の形のアイテムを先に50集めたら勝ち」といったルールのようですが、おそらく複数のゲームモードが用意されていると見られ、皆でワイワイするゲームかと思われます。

「Blankos」に登場するキャラクターは様々な種類が存在し、このキャラ達をブロックチェーンを用いて取引出来るようになります。中には数量がものすごく限定されているキャラもおり、かなり希少価値の高いものとなりそうです。

ブロックチェーンゲームはまだ新しい分野であるため、多額の開発費を捻出することが難しく、ゲームの質としてはスマホゲームのレベルである場合がほとんどです。

その中でも「Blankos」は、現在のPS4やPCゲームにも劣らないクオリティを持っていると思われ、非常に期待したいタイトルの1つになります。

まとめ

トランザクションに手数料がかからないことや、スケーラビリティー問題への強みから、今後EOSのゲームは増えていくことが予想されます。

EOSをdappraderで見ると、イーサリアムと比べ、中国や韓国のdappsが多く出ているのがわかります。

かなり中韓のユーザーが多いと思われ、EOSで最も遊ばれている「EOS knight」も韓国開発となっています。

今後はそうした仮想通貨によるユーザー圏の違いが、ブロックチェーンゲームの開発に強く影響していくことでしょう。

イーサリアム、EOS、TRONによって、それぞれ特色が出てくるようになるかもしれません。

「日本はどうするのか?」ということも含め、注目していきたいところです。