ブロックチェーンアクションRPG「9Lives arena」アルファ版プレイレポ

「9Lives arena」はカナダのTouchhourが開発する1対1の対戦に特化したブロックチェーンアクションRPGになります。現在アルファテストが行われており、参加してみましたのでプレイレポをお届けします。

「9Lives arena」とは?

「9Lives arena」は闘技場で1対1のPvPが楽しめる三人称視点のアクションRPGです。既存ゲームと同レベルの美しい3Dグラフィックが用いられており、海外のブロックチェーンゲーム界隈でもかなり注目度の高いゲームになります。

このゲームはブロックチェーンゲームというだけでなく、かなり尖った特徴を持っています。

・ 1対1のPvPに特化したゲーム
闘技場でプレイヤーは1対1の対戦を行います。様々な魔法やスキルを駆使して相手を倒しましょう。装備には盾によるガードが可能な片手剣、物理攻撃重視の両手剣、魔法の威力が上がる杖などの武器があり、自分の好きなスタイルで戦うことができます。勝者は闘技場中心にある宝箱から報酬を得ることができます。

・ 命は9つ
タイトル名の「9Lives」が示しているように、作成したキャラクターの命は9つになります。9つの命が潰えたらそのキャラクターは永遠に消滅します。自分の育てたキャラが消えるというのはなかなか衝撃的ですが、その代わりレベルアップなどのキャラ育成は素早く終わるように設計されているようです。私がプレイした限りでは、まだ9つの命が削られる状況を確認できていませんが、レベルが十分に上がって、トレーニング期間が終了するとランキングマッチに参加できるようになり、ここから命のカウントが開始されるようです。

・ Ooogyによるクラフト
9LivesではOoogyと呼ばれるゴブリン?のような召使いを持つことができます。彼らに食事を与えることで、クラフト関連のことを全てやってくれます。採掘や伐採、生産など、十分な食料を与えておけばゲームを起動していない間も働いてくれます。PCから9LivesにログインしていなくてもOoogyにアクセスできるアプリも開発中のようです。

Ooogy

・ Enjinとブループリント
9LivesはEnjinのブロックチェーン技術を採用しており、アイテムはEnjinによるERC-1155により管理されます。特に重要なのがブループリント(設計図)で、これを所持することによりブループリントに描かれたアイテムを生産することができます。生産したアイテムは他のプレイヤーに売ることができ、そのことによるプレイヤーの収益化が考えられているようです。
また、レアなブループリントから生産できるアイテムと、レアでないブループリントから生産できるアイテムとでは、実は性能がほぼ同じだったりします。このブループリントが影響するのは見た目のみで、いわゆるスキンのようなものです。いかにも強そうな両手剣と初期装備の両手剣の性能はほぼ同じであり、 貴重なブループリントを持つ人が強いというわけではありません。
プレイヤースキルが重要ということですね。

アルファ版と公式ショップについて

現在行われているアルファ版は公式ページのSHOPからFounderspack3以上を買うことで参加できます。

公式ページではFounderspack以外にも、様々な武器や防具の限定ブループリント(設計図)が発売されています。

限定9本のいかつい剣。売り切れだけど。

アルファ版プレイレポ

6月24日からアルファ版はリリースされていますが、サーバーの問題やバグのためか、メールで少しずつ招待を行っているようです。私のところには7月末に来ていました。

さっそくプレイしていきます!

ログイン後、まずはキャラクターを作成します。

キャラクター名や使用する武器、クラス、アニマルスピリットを選択します。初めは両手剣、バーバリアン、タイガースピリットで固定されています。スキル開放の施設でこれらの種類を増やせるようです。

初めに所持するスキルを5つ選択します。

選択できる8つのスキルは

ブリンク:前方へテレポートする。
エクスプロージョン:3秒の遅れを生じてターゲットを爆発させる。
ファイアーボール:少し追尾する火の弾を発射する。
ヒール:HPを回復するヒーリングスペル。
ライトニングストライク:ダメージと共にターゲットを1秒サイレンス状態にする。
ポイズン:時間経過と共にダメージを与えるdot。
リアクティブアーマー:4秒間受けた物理ダメージの40%を反射する。
ストーンスキン:3秒間回復もダメージも受けない石化状態になる。

といった感じです。これ以外にも鍵の付いたアイコンがいっぱいあるので、まだまだ開放されるものと思われます。

私はエクスプロージョン、ヒール、ライトニングストライク、ポイズン、リアクティブアーマーを選んでみました。

9Lives arenaの世界へ

スキル選択が終わると、海岸に放り出されます。

すごくバーバリアンな感じ

操作はWASDによる移動で、Shiftキー同時押しでダッシュができます。ただし斜め移動ができないため、ダークソウルなどの操作感とはまた違った感覚です。

9Lives arenaの世界はまだそれほど広くはなく、現在は海岸と闘技場があるだけです。その中に様々な生産系の施設が点在しています。

各生産系施設の前にはボタンのようなサークルがあり、そこに立つことで各種のウインドウが開きます。

画像はOoogyの施設と後ろでサボって寝てるOoogy

Ooogy施設では、Ooogyに食料を与えることができます。食料がないとOoogyは働かずに眠ってしまいます。自分のアイテムから魚をAdd to potの枠に置きましょう。

Ooogyの食料となる魚は海で釣ります。

タイミングよく青いバーのところでクリックすると魚が釣れる

寝ているOoogyに近づいてキーボードの「K」で話しかけます。すると生産系の指示を出すことができ、与えた食料の時間が尽きるまで働いてくれます。

Ooogyには装備の作成、スキル神殿へのお供え、鉱石採掘、木の伐採、リング神殿へのお供えを命令することができます。

装備の作成と伐採以外はプレイヤーもすることができます。

他にも海岸にはモアイ像(神殿)が2つあります。このモアイ像には海岸に落ちている貝などをお供えしていくことで、新たなスキルの開放やステータスを上げる指輪を作ることができます。
お供えによりモアイのおでこにあるメーターが溜まっていき、一周するとスキル開放や指輪の作成が完了します。この作業はOoogyに任せることもできます。

海岸から階段を上がって闘技場の内部に入ります。

闘技場に入ると、まず左右に生産系施設があり、さらに奥で対戦をすることができます。

宝箱が置いてあるところでは装備の変更をすることができ、金床があるところでは装備の生産ができます。

装備作成画面を開くと、自分の持つブループリントが左に表示されるので、Ooogyに作りたい武器や防具を指示します。

結局はOoogyが作るっていう…

バイキングヘルメットや胸装備の骸骨アーマー、足装備を試しに作成してみました。こんな感じで外見が変わります。

左が初期装備。右が作成した装備を付けたところ。依然ぬぐえないバーバリアン感。

いざ!Arenaへ!

では1対1の対戦をやってみます。アリーナにあるサークルに入ると、対戦相手を探す状態になります。

マッチングが見つかると対戦相手が召喚され、戦いが始まります。

うおおおおぉぉぉ!!!(脳筋)

……あっけなくボコられました。

何かみんな上手いんですよね。

よくわからないスキル使ってくるし。

パンチや蹴りで舐めプしてくるし。反射シールドで魔法跳ね返されて死ぬし。

負けること10回以上。

ようやく同レベルっぽい人と対戦し、勝ちました。

勝利後にはアリーナの真ん中にある宝箱が開き、報酬を得ることができます。今回は両手剣のブループリントがもらえました。

さっそくブループリントから両手剣を作成します。

Chinese war swordというざっくりな名前

えー…強くなったのかと言うと、なってません。

9Lives arenaの装備は、武器の種類による強さの違いはほとんどないようです。

実際に初期武器であるバーバリアンソードと今作ったチャイニーズソードを比べてみると、上昇するストレングスの値が同じことがわかります。他に付属するボーナス値がありますが、値は1程度で、誤差レベルです。

9Lives arenaの装備はスキン的な意味合いが強く、強くなるには装備よりも、プレイヤースキルを磨かねばならないようです。

※一応、アイテムにEpic、Rare、Uncommonなどの品質はありますが、それでも性能差は微々たるものです。

…肝心の戦闘中のスクショがあまり無いので(撮っている余裕がない)、戦闘の動画を貼っておきます。

対人戦のポイント

まずはスキルを開放しまくるのが重要だと思われます。初期の8つのスキルだけで勝つのは難しそうです。

スキルを開放した上で、スキル効果やエフェクトを覚え、対戦中に発生する自分や相手のエフェクトから適切な対応をしていく…というのが基本になります。

このあたりがわからないままだと、「回復魔法を詠唱したのに、何故か相手が回復する。」「相手が煙のように消え後ろから攻撃される。」など、わからん殺しをされます。

スキルの開放はモアイ像でお供えをすることによりできます。

まとめ

ブロックチェーンゲームでありながら既存のハイエンドなPS4やPCゲームに近い形で遊べる「9Lives arena」ですが、いくつか懸念点があります。

プレイする前から気になっていた部分なのですが、やはりラグがあります。対戦する人とのネットワークの相性によってラグは異なりますが、避けたのにダメージを食らってることがしばしば。プレイできないほどではないですが、おそらくサーバーがカナダにあると思われるので、これは避けようがないでしょう…。

さらに、今のところプレイ人口が少ないためマッチングも一苦労です。

他のブロックチェーンゲームと比べ、先行プレイでものすごく得できるわけではないので、プレイしたい方はオープンβからの参加で十分だと思われます。

投資という面から見ても、9Livesで稼ぐにはブループリントが鍵となります。アルファ版ではEnjinと接続されていないため、NFTを得られるわけではありません。急ぐことはないです。

稼ぐということを目的にするならば、今のうちに公式ページで売られている、よく売れそうなアイテムのブループリントを買っておき、正式サービス開始と共にOoogyのレベル上げ(命令するほど経験値が貯まる)をして品質の高いアイテムを生産しまくり、他のプレイヤーに売る!という感じが有効なのかなーと思います。